フラット35はやばいって本当なのかな?
後悔しないために失敗談を参考にしておきたいな…
フラット35は、日本における長期固定金利型住宅ローンの一つ。
住宅金融支援機構と民間の銀行など金融機関が共同で提供しており、返済期間中の金利が固定されるため、将来の金利変動の影響を受けることがありません。
フラット35は毎月の返済金額の計画が立てやすく、家計管理のしやすさなどメリットを複数持つ反面で「やばい」、「後悔する」などマイナスな評判や声があがることも事実。
実際に、フラット35には知らないと、後で失敗や後悔につながるようなデメリットや罠が存在します。
そこで今回は、「フラット35はやばいと言われる理由」を具体的な失敗談を交えながら徹底解説。
本記事では、フラット35のメリットとデメリット双方を網羅的に把握したうえで、フラット35で後悔しないための秘訣を知れるので是非最後まで御覧ください。
【罠】フラット35はやばいと言われる理由/失敗談
フラット35はやばいと言われている理由/失敗談は、結論、以下の通り。
以下にて順番に解説しますね。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談①:融資比率による適用金利の違い
フラット35が「やばい」と言われる理由の一つに、融資比率(LTV:Loan to Value)による適用金利の違いがあります。
融資比率とは、借入金額が住宅購入価格に対して占める割合。
フラット35では、融資比率が90%以下の場合と90%超の場合で適用金利が異なり、一般的に融資比率が高い(90%超)場合には金利が高く設定されます。
つまり頭金等、自己資金が少ない場合には高い金利を支払う必要があり、返済負担が増えるという落とし穴も。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談②:金利が割高になることも
フラット35は他のローン商品と比較して、金利が高くなる可能性も。
フラット35は全期間固定金利であり、借入時の金利が返済終了まで変わりません。このため、将来の金利上昇リスクを避けられますが、初期金利は変動金利や短期固定金利のローンに比べて高く設定されることがしばしば。
これには全期間固定金利のリスクをカバーするために、融資機関が他のローン商品に比べてリスクプレミアムを高めに設定しやすいという背景があります。
特に現在のように市場金利が低い時期には、変動金利ローンや短期固定金利ローンの金利が特に低くなるため、フラット35との金利差が大きくなりやすいことも。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談③:融資基準や条件が厳しい
フラット35の融資基準や条件が厳しいことも「やばい」と言われる理由の一つ。
フラット35の融資基準や条件の概要は以下の通りです。
基準/条件 | 詳細 |
---|---|
技術基準 | 耐震性・断熱性などの基準を満たし、適合証明書の取得が必要 |
融資比率(LTV) | 90%以下で低金利、90%超で高金利 |
自己資金の必要性 | 融資比率を下げるために多くの自己資金が必要 |
収入要件 | 返済負担率30%~35%以内、安定した収入 |
信用情報の審査 | クレジット履歴や返済遅延の有無を厳格に審査 |
融資手続きの複雑さ | 適合証明書の取得や技術基準の確認など、手続きが複雑 |
特に購入する住宅の技術基準については、要注目。築古マンションや戸建てを購入する場合適格要件を満たさないケースもよくあるので事前にしっかりと確認をしておきましょう。
あくまでこちらは概要になるので、詳細情報はフラット35の公式HPより確認をおすすめします。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談④:近年金利が上昇傾向にある
フラット35の金利ですが、近年上昇傾向にあります。
近年、長期金利が上昇しており、それに伴いフラット35の金利もじわりじわりと上昇トレンドに。フラット35の公式HPの「【フラット35】借入金利の推移」でも掲載されている通り、令和3年以降それは特に顕著です。
借入希望者は、高い金利でローンを組むことになり、毎月の返済額や総返済額が増加し、借入者の負担が大きくなることにつながります。特に現在の金利水準では、同じ借入額でも以前と比べて返済額が大幅に増えるため、慎重な資金計画が求められる状況に。
以前よりもコスパが悪くなってしまっているということで、フラット35を敬遠する方がおられるのも事実です。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談⑤:取り扱い銀行が減少傾向にある
フラット35を取り扱う銀行は、近年減少傾向に。
これには、ローン商品の多様化により、住宅ローン融資を行う銀行がフラット35を扱うよりも利率が高い他ローン商品の売り込みに熱を入れているという状況があります。
また、近年日本の短期金利が低金利にとどまっている状況からも変動金利を選択する方が圧倒的に多くなっているという理由も。
取り扱いの少ないフラット35を、選択するよりも多くの人が選ぶローン商品の方が安心感があってよいという方も多いのでしょう。
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談⑥:融資手数料が高額
融資手数料が高額である点もフラット35のデメリットやマイナスポイントとして、叫ばれがちです。
フラット35の融資手数料は、借入額の1%から2%程度とされており、これは一般的な住宅ローンに比べて高め。
例えば、3,000万円の借入に対して30万円から60万円の手数料がかかる計算になります。この高額な手数料は、借入時の初期費用を大幅に増加させ、借入者の負担となりがち。
さらに、手数料は現金で一括して支払う必要があり、他の初期費用と合わせると、まとまった自己資金が必要となり頭金を圧迫するケースもあります。
フラット35のメリット
勿論、フラット35にはメリットも存在します。
結論、それは以下の通り。
こちらも、以下にて順番に説明しますね。
フラット35のメリット①:金利のリスク回避ができる
フラット35の大きなメリットの一つは、金利のリスク回避ができること。
フラット35は全期間固定金利型の住宅ローンであり、借入時に適用される金利が返済終了まで変わらないため、将来的な金利上昇リスクを避けることができます。
これにより毎月の返済額を一定にでき、長期的な返済計画を立てやすくなるという安心感も。
逆に変動金利型ローンでは市場金利の変動により返済額が増減するリスクがあるため、返済当初の支払い金額は割安でも金利上昇により、大幅な利息支払い額の増加を強いられる可能性があります。
金利リスクを排除して、長期にわたる返済を計画する上で、フラット35は大きな利点を持っているといえます。
フラット35のメリット②:団信加入が不要
団体信用生命保険(団信)への加入が任意であることもフラット35のメリットの一つ。
一般の住宅ローンでは団信加入が義務付けられていることが多いですが、フラット35では必ず加入しなくても利用が可能です。
これにより、保険料の節約が可能かつ、健康状態に問題があってもローンを組むことができます。また、団信に加入しない代わりに、自分で生命保険や他の保険商品を選ぶことで、より柔軟な保険設計も可能。
特に、団信未加入の場合、ローン債務者死亡時の残債が家族に引き継がれるため、他の保険商品の利用を検討することでリスクヘッジを行うことを心掛けておきましょう。
フラット35のメリット③:連帯保証人が不要
フラット35の大きなメリットの一つは、連帯保証人が不要であること。
通常、住宅ローンでは、借入者の信用を補完するために連帯保証人が必要な場合がありますが、フラット35ではこの条件がありません。
これにより、ローンの申し込み手続きが簡単になり、家族や友人に連帯保証人を頼む負担やトラブル回避が可能。
また、借入者自身の信用力で審査が行われるため、他人の信用に依存せずに独立してローンを組むことができることも利点と言えます。
フラット35のメリット④:行政が提供している安心感
フラット35は他の住宅ローンとは異なり、行政の支援を受けた住宅金融支援機構(JHF)が運営に関与している特殊なローン。
JHFの関与により、金利や手数料などの条件の透明性が高く、公正な取引が期待できます。
さらに公的支援の安心感から、経済的な不安定さや民間金融機関の経営状況に影響されにくく、借入者は心理面でも安心してフラット35を利用することが可能です。
フラット35のメリット⑤:繰り上げ返済の違約金がない
繰り上げ返済に違約金がないこともフラット35の大きなメリット。
繰り上げ返済により、借入者は柔軟に返済計画を立て直すことができ、余裕資金ができた際に早めの返済をすることで総返済額を減らすことが可能です。
繰り上げ返済を行う際に違約金が発生する住宅ローンは多数ありますが、フラット35では不要です。特に民間の固定金利ローンは融資する金融機関の確実な利益確保のため、違約金や手数料がかかるケースもしばしば。
通常、違約金の額は、返済期間の残りの長さや返済額によって異なります。
さらに最近では、インターネットを利用した繰り上げ返済により手数料も無料となるため、さらに手軽に返済を進められるというメリットも。
【3選】フラット35で後悔しないための秘訣
ここまで説明してきたフラット35のデメリットとメリットを踏まえて、フラット35で後悔しないための秘訣を解説します。
それは、以下の3つ。
順番に詳しく説明しますね。
フラット35で後悔しないための秘訣①:民間ローンとの比較
フラット35で後悔しないための秘訣の一つは、民間ローンとの徹底的な比較を行うこと。
先述したようにフラット35には、融資手数料が高額である点や、技術基準の適合が必要などの制約があります。
一方、民間ローンでは、初期金利が低い変動金利型や、融資手数料が低い場合もあります。これらの要素を比較することで、自分に最適なローンを選びましょう。
その際に金利の比較はもちろん、手数料、団信の有無、繰り上げ返済の条件など、総合的に検討することが重要。
特に今の時代、民間金融機関が扱う固定金利タイプ、変動金利タイプのローンは供に多数あり、両者の混合タイプまで存在します。ローンの比較にあたって何より、基本的金融リテラシーの向上を図っておくこともおすすめ。
フラット35で後悔しないための秘訣②:専門家に相談する
フラット35で後悔しないためには、専門家に相談することも後悔しないための秘訣です。
先述したように、今やローンの種類は多数存在するうえに住宅ローンの選択は、金利、返済期間、手数料、団体信用生命保険(団信)の有無など多くの要素を考慮する必要があります。
さらに、今後のローンの返済計画は個人のライフプランや経済状況に大きく影響を与えるもの。
専門家、例えばファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに相談することで、自分の状況に最適なローンの選択肢を見つける手助けを得るのがおすすめです。
彼らは最新の市場動向や各ローン商品の詳細な条件について精通しており、個別のニーズに合わせたアドバイスを提供することが可能。
後悔のないローン選びをしたい方は、是非利用することをおすすめします。
フラット35で後悔しないための秘訣③:余裕を持った返済期間を設定
フラット35で後悔しないためには、余裕を持った返済期間を設定することが重要です。
フラット35の返済期間は最短15年から最長35年の範囲で設定が可能。通常、5年刻み(15年、20年、25年、30年、35年)で選ぶことが一般的ですが、金融機関によってはさらに細かい年数で設定できる場合があります。
返済期間を短く設定すると毎月の返済額が高くなり、家計に負担がかかります。
フラット35では、特定の事情により返済が困難になった場合返済期間の延長が認められることも。ただし、これには審査が必要です。
さらに、繰り上げ返済にかかる違約金がかからないことを考慮すると、家計状況に合わせて余裕をもった返済計画をはじめから立てておく方が後悔は少ないと言えます。
【SNS調査】フラット35はやばい?後悔する?
最後にSNS上でフラット35はやばい?後悔する?を調査しました。
検索した結果、フラット35で実際に住宅ローンを組んだ人やこれから組むことを検討している方のリアルな意見や声が複数確認できたので見てみましょう。
SNSの声①:フラット35の金利もだいぶ上がってる
やばい!フラット35の金利もだいぶ上がってる😅
— MONO借金専門💰 (@KINYUmoney2536) March 21, 2024
2019年は1.27%だった
1.84%で3000万借りた時と比べたら年間で17万くらいの差か
低年収層の庶民には大きな金額ですね pic.twitter.com/S6FMaDsAVP
やばい!フラット35の金利もだいぶ上がってる😅
2019年は1.27%だった
1.84%で3000万借りた時と比べたら年間で17万くらいの差か
低年収層の庶民には大きな金額ですね
SNSの声②:来月のフラット35金利やばいんじゃ
来月のフラット35金利やばいんじゃ pic.twitter.com/tjHDMV7hEX
— Eトレ (@EA_Trader151) May 23, 2024
来月のフラット35金利やばいんじゃ
SNSの声③:変動の金利見てると羨ましい
持病で住宅ローン入れない
— ソラマル@一条工務店/森のしずく/知らないは後悔 (@SUXw3MjImWjV9l0) September 13, 2022
家建てたいのに、そもそも住宅ローン組めないと厳しいですよね
私は全て審査落ちて、団信入れませんでした
最終的に何も保証がないフラット35で住宅ローン
変動より毎月2万円高い
変動の金利見てると羨ましいけど、入れただけで良かったと思える😌
持病で住宅ローン入れない
家建てたいのに、そもそも住宅ローン組めないと厳しいですよね
私は全て審査落ちて、団信入れませんでした
最終的に何も保証がないフラット35で住宅ローン
変動より毎月2万円高い
変動の金利見てると羨ましいけど、入れただけで良かったと思える😌
SNSの声④:1番後悔している
10年前に新築マンションを購入して、1番後悔している事は、フラット35を固定金利で借りてしまったことです。。
— NISA 全力投球 犬山くん ※40代会社員からでも始められる資産形成情報発信中 (@ino_biz) February 12, 2024
これからマンションを購入される人は変動金利をオススメします。これからマンション自体の価格が上がる中で、金利を上げる可能性が低いからです。
10年前に新築マンションを購入して、1番後悔している事は、フラット35を固定金利で借りてしまったことです。。これからマンションを購入される人は変動金利をオススメします。これからマンション自体の価格が上がる中で、金利を上げる可能性が低いからです。
SNSの声⑤:変動金利上昇が不安な人は借りればいいんじゃないの?
今後の変動金利上昇が不安な人はさ、
— じいじ@ Bitcoin✨とWhisky🥃 (@jiijiipro) July 30, 2024
いっそのことフラット35を1.84%で借りつつ、利回り2.146%の国債買ってりゃいいんじゃないの? pic.twitter.com/tTOZDFvwa2
今後の変動金利上昇が不安な人はさ、
いっそのことフラット35を1.84%で借りつつ、利回り2.146%の国債買ってりゃいいんじゃないの?
【SNS調査】フラット35はやばい?後悔する?:まとめ
- フラット35の金利もだいぶ上がってる
- 来月のフラット35金利やばいんじゃ
- 変動の金利見てると羨ましい
- 1番後悔している
- 変動金利上昇が不安な人は借りればいいんじゃないの?
フラット35にまつわる意見や声で多くみられたのは、現在の低金利状態が長く続いている日本の状況的に変動金利で住宅ローンを組んでいた方がお得だったという後悔。
また、フラット35の固定金利が年々上昇傾向にあることから、利息支払い分を考えると単純に支払いが厳しいという声もありました。
とはいえ、変動金利の方は方で短期金利上昇のリスクが大きいため、正解はなく利息支払い額が一気に上がることが怖い方は無難にフラット35をはじめとする固定金利で住宅ローンの設定をするのがよいという持論を持つ人も。
重要なことはリスクを理解して、万一の際に八方塞がりにならないようにどう対処をとるかを考えておくことですね。
【罠】フラット35はやばい?失敗談から学ぶ後悔しないための秘訣:まとめ
フラット35はやばいと言われる理由/失敗談は上記の通り。
フラット35にはメリットが複数あるものの、知らないと後で失敗したり、後悔につながる罠や落とし穴がいくつかあります。
高額な借り入れが基本となる住宅ローンは、そもそも一定のリスクはつきもの。
基本的金融リテラシーをつけたうえで、無数にあるローンの比較を行い、無理のない返済計画を立てることが重要です。
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